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死ぬ気でバイト大作戦。〜恋するココロ・山本編〜
貴腐人 パロ小説 / さくら
これ、書かないと始まらないので(問題になりたくないので)慣れた方は読み飛ばしてくださいませ。

この記事は集英社・天野先生並びにやなせ先生とは一切関係ない腐女子と貴腐人のための独断と偏見に満ち満ちた創作パロディです。

カップリング山×獄でまだヤマ・オチ・イミまではいきません。
了解された方のみ「続きを読む」をクリックしてくださいますようお願いいたします。
広場は娯楽の少ない並盛町で唯一の遊技場の為か、それなりに盛況だった。
夏休みの親子連れが目立つ。
当然着ぐるみは声を発しない訳で、自ずとオーバーアクションで動かなければならないが、既に山本は手際好く風船を配っているが何しろ悪役のザッキンマンである。
子供があまり興味を示してくれないのだ。

配役、変わってもらえば良かったかも。
ツナの脳裏を風紀委員長の冷徹な視線が過る。身内の風紀委員ですら風船配りに神経を尖らせていたが無理はない。

そうこうするうちに潜めた声で獄寺が訪ねてきた。
「10代目、オレほとんどガキの番組なんてわかんないっす。・・・どんな話なんでしょう」
確かに子供向けのアニメ番組だし、帰国子女の獄寺にはチンプンカンプンなのだろう。
なんとなく着ぐるみは本能でチョイスしたのかも知れない。
「ああ、獄寺君のドカンちゃんはね、メープルマーガリンマンを好きな敵キャラなんだ。」
言い終える前にジェスチャーでそれと解るほど獄寺は嬉々として踊りだした。
「よっしゃあああああ」
心の叫びが伝わってくるのにツナはツッコミ処がないという原作風の雰囲気が出来てきた。
「それにしても人気者の役なんてやったことないや。」
「大丈夫だぞ。」
呟いたツナに即答で幼児の声がかけられた。
いつの間にかザッキンマンの着ぐるみを着たリボーンが銃を構えている。
一応配慮してか、いつも持っている武器とは異なりプラスチックのモデル銃だ。
いつの間にか山本の肩にのると、定位置についたようにしっくりした表情をしている。
「山本、お前悪役なんだろ?子供に好かれてどうする?嫌われないとツナが風船をくばれないぞ」
「ん、まぁそうだよなぁ・・・しゃーないか。」
山本スマイルは着ぐるみの中に居てもツナには解った。
また上手いことリボーンに騙されてる〜!!と心の底で思わずにいられないツナだった。
「勘弁な。」
山本は着ぐるみでポカポカとツナをぶったりしてみる。当然軽くソフトな小突き方だった。
動きも悪役のそれらしく、横柄に振舞う。
「てめー、何してやがんだ。」
獄寺が案の定、止めに入る。そうなってくると原作の様相を呈してきた。周囲に子供も集まり始めている。
ひとしきり何時もの応酬が繰り返されるなか、鈍感ながら複雑な気分の山本がいた。
顔が見えないせいなのか、普段通りのやり取りなのに、何だか不快な感じがしている。

ツナはもちろん友達で、そのために炎天下の着ぐるみに入って悪役を演じている。
獄寺の対応も一緒だ。

なのに、何かが山本には引っかかる。
設定がメープルマーガリンに恋する女の子、ドカンちゃんでそれを獄寺がやっているのが何となく厭だった。
一般に嫉妬、と呼ばれるものだと気付かないのは山本マジックといえよう。
「?」
何だかツナに対する態度が本当に意地悪染みてくる。パフォーマンス用のダイナマイトが破裂音を響かせる。
ドカンちゃんが必死でかばうから余計に何かが厭だった。
「?」
ナニガキニイラナインダロウ
ぼんやりと考えている。いつもはツナに対してベッタリの獄寺にこんな気持ちは抱かない。
つい、動きが止まる。
メープルマーガリンマンとドカンちゃんが明るい広場で色とりどりの風船を配る。
遠くで。
パフォーマンスが幸いして二体の着ぐるみは風船を配り終わった。
「・・・まもと?山本?風船、配るの手伝おうか?」
ツナが囁く。
アツイ。
考え事から離れられない。
そうこうしている間に風船はなくなっていた。
「何ボサっとしてるんだテメー、10代目のお役に立てよな。」
ボソっと獄寺が山本に声をかけた。様子がおかしいのがきになったのだろうが、
山本は自分でも思いがけない言葉を吐いていた。
「お前ってさー・・・ツナ好きなのな。」
「はぁ?当たり前だろ。お前だって・・・」
「そうじゃなくって。」
語調が強くなったことに山本は気がついていない。
「そうじゃなくって・・・・ツナに対してさ、なんつーか。」
着ぐるみ越しでも明らかに獄寺は狼狽えた。
視線が、絡む。
沈黙。
「なんか、ツナがお前にそーゆーのはいいけど・・・お前がツナにそーゆーの
何か厭みたいだ。」
山本は自分でも首を傾げ、獄寺は着ぐるみの中の温度が上昇するのを感じた。
「な・・・にゆって・・・」
「なんか上手くいえねー」
山本は着ぐるみを着たまま頭を掻いた。
着ぐるみの口の部分から出た目が寂しそうに笑う。
「二人ともー、ショーまで休憩だってさ」
遠くでツナが呼んだのを幸いに獄寺はその場から走り去った。

山本はまだ立ち尽くしている。

続く

次回 死ぬ気でバイト大作戦。〜恋するココロ・獄寺編〜

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