LATEST ENTRIES
RECENT COMMENTS
ARCHIVES
CATEGORIES
OTHERS
SEARCH

スポンサーサイト
- / スポンサードリンク

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | - |
pagetop
死ぬ気でバイト大作戦。〜猛暑激闘編〜
貴腐人 パロ小説 / さくら
しつこいようですが、集英社並びに天野先生、及びやなせたかし先生にも一切関わりのない独断と偏見のパロディ小説。

腐っている方オンリー。
カップリングは山本×獄寺。

いづれ腐ったシーンもありますが、腐った場面は腐った場面で読み飛ばせるように分けて書きますんでサブタイトルにご注意願います。
本文はここからです。

軽いドアノブを回して薄暗い室内に入ると、無用心にも内側にも外側にも鍵らしきものはなにもなかった。
外の陽光から一転して薄暗い空間には、山積みにされたチラシや古いデスクトップパソコンが寄せ合わされた事務机の上に処狭しと並んでいる。
「あのー、バイトしたいんですけど・・・」
馴れない目で辺りを見回しながらツナが声を上げた。
開け放たれた窓と扇風機一台が薄暗い事務所に少しばかりの涼をもたらしている。
扇風機の前に座っていた人物が椅子を回転させて入り口のドアを振り返った。
「なんだ。君達?バイト志望者って・・・」
涼しげな声が凛と響いた。
「げぇっ・・・?!」
驚愕と恐怖の入り混じった悲鳴をツナは何とか飲み込んだ。
そこに居たのは並盛中学校・風紀委員長、雲雀恭弥その人だったからだ。
瞬間的にツナの脳裏を、殺される!!という思いが過った。理由は言うまでもない。
確実に群れている。
「お、奇遇だな〜、お前もバイト?」
山本は相変わらずの調子で雲雀に声をかけた。人懐こい微笑みが爽やかだが、この場にはやや不向きにツナは思えた。
「なんか偉そうっすね、ブっ飛ばしておきましょうか?十代目・・・?」
獄寺に至っては、喧嘩する気マンマンの敵愾心が眼光に宿っている。

「人事の採用はボクが決めてるんだけど。並盛の風紀を守る一環でね。」
何故か事務所の中で雲雀が座っている椅子だけが浮いている。革張りのいわゆる重役椅子である。
「バイト代から風紀委員に一人一万円上納してくれれば採用。当然上納金分の時給が高給優遇されてる訳。だから普通のバイト代を君達は採用されれば貰える、という訳だね。」
非常に詰まらなさそうに机に肩肘をついた上に頬を載せて、美貌の風紀委員は言った。

「それじゃぁ、高給優遇ってのは・・・」
「そ。遊園地に上納金を請求するわけにいかないからね。バイト君から貰うってことになるね。風紀委員といっても活動資金は当然必要だし・・・。」
活動資金といっても当然、雲雀の椅子やら最前から机に置かれている芳しい香りのアイスティーのことだろう。
「でも上納金払っても、高給の仕事は当然あるよ。」
欠伸をしながら、非常に退屈そうに雲雀は言った。
労働中というのに何故に優雅さと気だるさが混じっている雲雀に突っ込みを入れられないツナだった。
「それって・・・?」
と問うツナに雲雀は全く興味のない表情でアイスティーを飲みながら別室の更衣室を指さした。
「皆、暑いし・・やりたがらないんだよね。それ。」
指された更衣室には子供向けアニメの「ランチパックマン」の着ぐるみが無造作に転がっている。実に汗臭そうだった。
「ちょうど赤字を埋めるイベントがあるから、それやってくれるんだったら群れてたことは勘弁してあげてもいいよ。時給千円。子供達と遊びながら時間によってはパン売りと、ショーにでてもらう。あとパンの売上は能力給。」
悪い話ではない。時給千円と言っても、一日3人で8時間働けばそれなりの金額になる。

問題はこの猛暑である。

「やるの?やらないの?・・・ボクも暇じゃないんだよね。」
どうやら昼寝がしたいらしい。睡眠を妨げるのはどう考えても得策ではない。
「んだとぉ?!エラそうに・・・!!」
獄寺が吼える口を押さえながらツナは答えた。
「お、お願いします!!オレ達、どうしても返さなきゃならない金があって・・・」
「中学生が借金とは感心できないけど、要は上納金が貰えればボクはなんでもいいよ。あと、ハシャイだ獲物に手を出さないでくれればね。」
その時、雲雀の携帯から並盛中学校校歌が流れて来た。
「解った。今から向かう」
そうとだけ言うと雲雀は立ち上がって言った。
「ボク、掛け持ちでトラブルシューティングもやってるんだ。とりあえず採用するから着ぐるみ来てそこのタイムカード押して、外で子供に風船配っておいてくれる?」
と言い終えた時には、雲雀は事務所から消えていた。

なしくずしに採用が決定した三人は更衣室で着ぐるみを前に配役を決めることになった。
「当然十代目は、メープルマーガリンですよね!!」
親指を突き出し、獄寺は満面の笑みを浮かべた。メープルマーガリンはランチパックマンのリーダーである。
「そんでテメエはこれだ。肩甲骨。」
けっ、と語尾に剣呑な音をつけながら、敵キャラであるザッキンマンの着ぐるみを押しやった。
「悪役かぁ。ま、子供のあしらいに馴れてないお前にはムリだもんな。いいぜ。」
とすんなり爽やかに山本は微笑んで早速着ぐるみをキビキビと着始めた。
「山本なら子供のあしらいうまいもんなぁ・・・」
とツナが信頼の眼差しで山本を見ている。
一方の獄寺は、この世の終わりのような表情でそれを見ていたが、突然名案を思いついたように着ぐるみを手にとって叫んだ。
「オレだってやれますよ、悪役!!」
ザッキンマンの相方、メープルマーガリンに恋するドカンちゃんである。
「獄寺君・・・・・。」
「任せてください!!十代目!!」
それ以上の言を紡ぐことを許さない獄寺スマイルである。
ツナは彼のこの微笑に何度痛い目に遭っても否定的な言葉を言えた試しがない。
よしんば言えたとしても結果が覆ったこともないので、ツナは半ばバイト自体が成立するかどうかを諦めかけていた。
その表情を察してか、山本はボソリと呟いた。
「なんかあったら止めてやっから心配すんなよ、ツナ。」
ツナにだけ聞こえるようにいって山本はニカっと笑った。百人力スマイルである。

そうしてメープルマーガリン、ザッキンマン、ドカンちゃんの着ぐるみを着た一行は猛烈な暑気の中へと足を踏み出した。

そこには風船が数十個ずつ、三人分に分けて括られていた。
見れば、風紀副委員長の草壁他数名が風船にヘリウムガスを入れている。
統制の取れた動きで全く無駄なく風船を完成させていく。
恐怖という名の統制なのか、雲雀の人徳なのかは解らない。
「コレ、雲雀さんが戻るまでに全部配ってきてくれ。じゃないと連帯責任で・・・」
後は聞くまでもない。
「は、早く行こう・・・!!」
ツナ達は風船を手に中央の広場に向かった。
アスファルトの照り返しがキツイだけでなく、着ぐるみの中の温度がぐんぐん上昇していく。猛暑の中、アルバイトの1ラウンド目のゴングが鳴ろうとしていた。

続く








| comments(2) | - |
pagetop
<< 今日の戦利品。 | main | Gボーイズ冬戦争―池袋ウエストゲートパーク7。 >>
スポンサーサイト
- / スポンサードリンク
| - | - |
pagetop
感想ありがとう(*^。^*)
ご期待に添えるようにテンション上げていきまーす♪
さくら (2007/08/02 9:49 PM)
死ぬ気でバイト大作戦、
拝読させて頂きましたぁヾ(^▽^)ノ
なぁんかドキドキだぁ☆
さぁバイトが始まった!
これから事件発生するんだろぅなぁ〜(笑)
楽しみにしておりまする(^-^)
mary (2007/08/02 1:02 AM)










10
--
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
--
>>
<<
--